タックルインプレ

【SLS】魚を狂わせる「喰わせの間」!ジャクソン新製品『メタルエフェクト・ステイフォール』【インプレ】【サーフ釣り】

【SLS】魚を狂わせる「喰わせの間」!ジャクソン新製品『メタルエフェクト・ステイフォール』【インプレ】【サーフ釣り】

私が住む静岡県には様々なルアーメーカーが存在しますが、その中の一つであるJackson社から2021月6月に新作ジグが発売されました。
その名前はMetal Effect「Stay Fall」(メタルエフェクト・ステイフォール)
JacksonのYouTubeチャンネル「釣りジャック」でもおなじみ、駿河の黒豹こと井熊亮プロが開発したメタルジグです。
Jacksonと言えばギャロップシリーズのメタルジグがショアジギングにおいて欠かせない存在となっていますが、新しいシリーズのジグの誕生ということで発売を非常に楽しみにしていました。
このメタルエフェクトステイフォールを用いて何度か釣行を重ねましたが、今回インプレという形で記事を書きました。

「喰わせの間」と「スローフォール」を演出する新作ジグ!

概要 ~そもそもジグって?~

一般的なジグの使い方としては主には2つ。
1つ目はただ巻き、2つ目はジャーキング。このジグは、ジャーキングを焦点に当て開発されたジグだとのことです。

そもそもジャーク(jerk)とは、「ロッドをシャクる+リールを巻く」という動作によって、ルアーを激しく動かすテクニックの一つです。
しかし、魚からのバイトを貰うのはジャークの後にできる喰わせの間』『フォール』がほとんどですジャークで魚に興味を持たせ、その後の『喰わせの間』もしくは『フォール』で喰わせるというのがパターンかと思います。
【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】

井熊プロは、魚からのバイトポイントとなる『喰わせの間』『フォール』を最大限演出できるようなジグを開発しました。それが今回のメタルエフェクト・ステイフォールです。
具体的に言うと、このジグは…

  • より長い『喰わせの間』を作り
  • フラッシングしながらスローに『フォール』するアクション

簡単に行えるジグとのことです。
次項で特徴に沿って紹介していきます。

特徴① スリムシルエット

【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【ジャクソン】【サーフ釣り】画像引用:Jackson

形状は、サーフでのメインベイトになりやすいカタクチイワシを模したスリムシルエット。
しかし、この細身の形状では水抜けが良いため「喰わせの間」を作るのに不向きとのことですが、次の特徴②でそれを改善したそうです。

特徴②-1 ジグ側面の窪み →『喰わせの間を作る』→『ラインスラッグ』

その特徴とはジグ側面の窪み
これにより水を噛む(=水の抵抗が増す)ことで喰わせの間を作り出すそうです【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】
特徴①の細身で独自の形状とも相まってシャクリと同時にスライドしシャクリ幅以上に飛び水の上を浮遊するようにステイしより長い『喰わせの間』を作ります。
【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】
またさらに、この「ジャーク後にシャクリ幅以上に飛ぶ」「長く水の上でステイする」ことで、アングラーが意識せず自動的にラインスラッグができます
【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】
ジグにテンションをかけたたままフォールさせるよりも、フォール直前にラインスラッグが生まれテンションが緩まることでジグが水平姿勢となり、ジグが持つ本来の動きをするきっかけを作ります。【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】テンションが小さいことで、ジグの種類にもよるがローリングやスライドなどジグが本来持つ動きを出すことができる。

特徴②-2 ジグ側面の窪み →『フォールがスローに』

また、ジグは窪みの効果で水の抵抗が増えるためフォールは非常にスローになります。

しかし、ただの窪みをつけただけではフォール中ボディーが動かずフラッシングができないのでアピール力に欠けるとのことで、井熊プロは次の特徴③で更なる工夫を施しました。

特徴③ 窪みのエッジ部分の形状の違い →『フォールにフラッシング効果をプラス』

【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【ジャクソン】【サーフ釣り】画像引用:Jackson

窪みの2つの山の部分の内、片側だけをなだらかにすることにより水を抜けやすくし、ジグに対する水の受け方・抜け方に変化をつけたことで、ジグはシミーフォールしながらフラッシングを行い木の葉状にスライドするそうです。

特徴④センターよりのリア重心

ジグはセンターよりのリア重心で、飛距離は申し分ありませんでした。【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】センターよりとは言えリア重心…フォール時にリアから落ちてフォール時間が短くなるかと思いますがジグボディ側面の窪みによりリア重心でも水平フォールを可能にしています

使用方法『黒豹ジャーク』

井熊プロがおすすめの使用方法が「黒豹ジャーク」になります。
(※そもそもこのジグは『黒豹ジャークが誰でもできる』ということをコンセプトとして開発されています。)
方法は、3回ジャーク(リールも3回巻く)しフォール、また3回ジャークしてフォールを繰り返すというものです。
【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】

※これまでのジグでは3回のジャーク後のフォールの直前に、一瞬ロッドティップを下げてラインスラッグを作ることでジグ本来の動きをさせていましたが、これはテクニック的に難しいものでした。しかし、メタルエフェクト・ステイフォールはフォールの直前に何もしなくても(ロッド位置は変えなくても)、自動的にラインスラッグを作りジグ本来の動きを最大限演出することができる仕様となっているとのことです。

ラインナップ

重さ別のラインナップは20・30・40・60gの4種類(2021.07時点)。

重さ全長指定フック
20g66 mmフロント#12 リア#8
30g75 mmフロント#13 リア#6
40g83 mmフロント#14 リア#4
60g95 mmフロント#15 リア#3

カラーの種類は全8色(2021.07時点)。【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】

実釣の結果は…

タックルはいつもの。

【ロッド 】SHIMANO EXSENCE ∞ S1000M/RF
【リール 】SHIMANO 18STELLA 4000XG
【ライン 】VARIVAS Avani Jigging 10×10 Max Power PE X8 #0.8 300m
【リーダー】VARIVAS Seabass Shock Leader Nylon 16LB.

【補足】
PE+リーダー ⇒ SCノット
リーダー+LURE SNAP STRONG #0 ⇒ イモムシノット

実釣した場所はいつもの遠浅サーフである遠州サーフと、急深サーフである焼津サーフで釣行してきました。

遠浅サーフ

遠州サーフは遠浅サーフということと、私の使用するロッドのルアーウェイトは6-38gということもあり、ジグの重さは20gを選択しました。カラーは『ホワイトナイト』。【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】

青物

キャストし、着底後5,6回はやめのジャーク後フォールでヒット!【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】実はジグサビキも付けていてトリプルヒット!【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】
カマス

着水後、2カウントしたらシャクリ幅は短く軽い黒豹ジャークでヒット!
【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】

イシモチ

着底後 鋭く大きくリフト、余分なラインスラッグを取って着底するまでフォール。
これを繰り返
していると、何度目かのフォール中にヒット!
メタルエフェクト実釣動画

急深サーフ

急深サーフでも釣行してきました。遠州サーフが着水までが3~5カウントなのに対し焼津サーフは8~10カウント。波も落ち着いていたので20gでもよかったのですが使用感を確認したかったので30gのジグを選択。カラーは『喰わせカタクチ』。【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】

釣れたのはなんと..浜の女王『シロギス』

このサーフではヒラメ狙いで底を探っていました。
着底後、ジグをゆっくり大きくくリフトし、フォール。手前のかけ上がりに到達するくらいで『コーンッ』というバイトがあったのでフッキングして巻いてきますが、全然軽い…
乗らなかったのか、ゴミだったのかと思いながら上げてみると魚が付いてました!
そして、その魚は何と『シロギス』でした!!

しかも22cmの良型サイズ。ルアーで初めて釣りました。
キスと言えば投げ釣り仕掛けで、エサをイソメなどの虫エサでしか釣れないと思っていたのでルアーで釣れるなんて驚きました。

マゴチ

シロギスが釣れたとあって、フラットフィッシュの期待が高まります。
今度は着底後2軽くジャークしてフォールしていると底付近でヒット!スレ掛かりで可愛いサイズでしたが今季初のマゴチがヒットしてくれました!

インプレ

操作性

しゃくりが非常にしやすいと思いました。軽く竿をシャクるだけでよくジグが飛び、スーと滑っていくようです。
独特のスリムボディと側面の窪みによる「ジャーク後にシャクリ幅以上に飛ぶ」「長く水の上でステイする」効果を実感します。
特に20gではロッドのパワーも利用する感じで手首や前腕の力だけでも楽に操作できます。浮かび上がりもよく、強く鋭くシャクると上に浮かび上がってくれます。

小さくしゃくりも大きなしゃくりも自由自在な感じです。
もしかしたら、人によってはふわふわし過ぎ・飛び過ぎと思うかもしれませんが個人的には操作性抜群で身体への負担も低くずっと投げられるメタルジグという印象です。

また、ただ巻きについてもルアーの巻き感もとても良いです。
使う前は細身のジグということで水中のルアーの動きがわかりにくいかなと思いましたが、ジグ側面の効果なのかルアーの存在をしっかり感じることができます。
ただ巻きのステイフォールは、リアがスイングしシンペンのように使えます。

フォール

名前にあるようになんと言ってもこのメタルジグの強い武器はフォールです。
非常に浮遊感のあるゆっくりとしたフォールで魚により長くルアーを見せることができます。
まだこのメタルジグの使用回数は少ないですが、今のところ多くの魚を取らせてくれています。今のところ一番印象的な魚はやはり『シロギス』が釣れたことです。
ワームならまだしも、メタルジグでシロギスが釣れたということは聞いたことがありませんでした。
シロギスの主食はイソメやゴカイなど虫ですが、ステイフォールのフォールスピード・フォール姿勢・浮遊感により、シロギスにはステイフォールが水中を漂うイソメに見えたのかもしれません。【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】また、このジグでまだヒラメは釣っていませんが、このフォールはヒラメ釣りにおいても非常に心強い武器になると思っています。

飛距離

独特の形状なのでキャスト姿勢や飛距離はどうなるのか気になっていましたが、リア重心ということもありフルキャストで飛距離は20gで100m近くは飛んでいたと思います。
私は遠州サーフではフルキャストはほとんどしませんが、軽く投げても80m以上は飛んでいて、遠距離を探る時のルアーの一つとしても使用したいと思っています。

使い方

前項の実釣結果にあるようにジャークしてからのフォールでのヒットがほとんどです。
対象魚種や使用フィールドに合わせて、小さくしゃくったり大きくしゃくったりを使い分けて誘う、そしてフォールで喰わせるというイメージで使えば必ず釣れます。

また、このジグを最大限に活かせるのは沖への流れが効いているところです。
流れが効いていることによって、ただでさえゆっくりなフォールがさらにゆっくりになります(ちなみにシロギスが釣れた時も流れが効いているところでした。)

また、このジグはジャークに焦点をあてて開発されたということですが、ただ巻きでも使いやすくしっかりスイングして喰わせることができると思います。
ある程度ただ巻きしてフォールを繰り返す感じでも釣れそうです。

まとめ

ジャクソンの新作ジグ『メタルエフェクト・ステイフォール』について解説・インプレ記事を書かせていただきました。
最初の項での解説のように、様々な工夫をしており非常にこだわりを感じるメタルジグです。様々なジグがありますが、その中でも使いやすく『喰わせの間』『フォール』という強い武器が色々な魚を引き出してくれます。

私は遠州サーフでヒラメをメインにしていることや、自分の好きなスタイルがミノー+ワーム主体の横の釣りなので、そこまでジグは使用していませんでした。しかし、このジグに関しては使いやすくフォールが非常に良いので今後も遠州サーフでも使用していきたいと思います。
そしてギャロップシリーズとはまた違うメタルエフェクトシリーズの今後の展開が楽しみです。
この記事は以上になります。
ご精読ありがとうございました。【インプレ】メタルエフェクト・ステイフォールで色々釣れた!【SLS】【サーフ釣り】