前回の記事↓で少し取り上げた保冷ボトルについての深堀記事です。
サーフの釣りにおいて水分補給の方法は、ゲームベストのボトルホルダーに入れたペットボトルから取るのが一般的だと思います。
そして、夏の太陽が照りつけるサーフでは、できれば冷たい飲み物を飲みたいところ。
しかし、灼熱の砂浜では自販機で買ったばかりのペットボトルもすぐに温くなってしまいます。
それでは、凍らせたペットボトルはどうでしょう?
コンビニでは凍らせたお茶や清涼飲料水のペットボトルが売っていますが、溶けるまで直ぐには飲むことはできないし、溶けたら溶けたでまたすぐ温くなってしまいます。
好きなタイミングで冷たい水を飲みたい…
そこで、私は夏のサーフフィッシングで使えそうな保冷ボトルを探してみることにしました。
モンベル「アルパイン サーモボトル」
行きつけのアウトドアショップで良さそうな保冷・保温ボトルを見つけました。
それが「アルパイン サーモボトル 0.5L」。
(2024/12/12 20:44:32時点 楽天市場調べ-詳細)
登山・アウトドア関係の製品を展開しているモンベルのボトルになりますが、その形状・軽量・機能性からもサーフフィッシングにも使うことにも適していると考えました。
スペック
概要
極寒の環境でも抜群の保温効果を発揮する、登山用に開発された軽量コンパクトなサーモボトルです。本体外側には強度に優れたSUS304ステンレス鋼、内側には抜群の耐蝕性を誇るSUS316ステンレス鋼を使用。シリコーンゴム製の滑り止めや、半回転で開閉できる内栓など、グローブ着用時でも扱いやすい仕様です。キャップを交換用アクティブリッド(別売)にすることで素早い水分補給が可能な直飲みタイプにすることができます。
(引用:mont・bell)
登山具メーカーのモンベルの製品ということで、登山用に開発された保冷・保温性に優れたボトルになります。
色が4色、容量は0.35、0.5、0.75、0.9Lで製品展開がされています。
(※0.75と0.9Lのカラーはレッドとステンレスの2色)
重量・サイズ
容量別ボトルの重量とサイズは以下の表のとおりです。
容量(L) | 重量(g) | サイズ(直径×高さ cm) |
0.35 | 240 | 7×18.5 |
0.5※ | 265 | 7×24 |
0.75 | 365 | 7.9×26.3 |
0.9 | 380 | 7.9×30 |
釣行の際はペットボトルと同様にゲームベストのボトルホルダーに入れて持ち歩いています。凹凸がない円柱型のシンプルなデザインなのですっとホルダーに入れることができます
それより小さいと取り出しにくくなるし、それより大きいサイズだとホルダーから出過ぎて釣行中になにかの拍子に落ちてしまう(そもそも直径が大きくて入りづらい・入らない)可能性があります。
ちなみに、私が使用しているゲームベストがこちら。
ちゃんと確認したわけではないですが、おそらく他社のボトルホルダーも同じくらいのサイズだと思いますので0.5Lのサイズでいいのではないかと思います。
仕様
ボトルを分解するとこのように分かれます。
シリコーンゴム製の滑り止めが2つ、コップとボトル本体に付いているため、グローブをしていても開閉がしやすい仕様になっています。
(ただ、ボトル底についた滑り止めがあるとボトルホルダーに入れにくいので外して使用しています。)
2021年春夏の新製品として、『アルパインサーモボトル アクティブ』が販売されています(0.35、0.5L)。
この製品はこれまでの『アルパインサーモボトル』がコップに注がずに直飲みできるタイプにバージョンアップしたものです。
そのため、冷たい飲み物を飲む時はより便利になっています。
交換用アクティブリッドも別売りで販売されているので、冷たい飲み物の時はアクティブリッドタイプ、温かい飲み物の時はノーマルタイプで使い分け可能です。
※アクティブグリッドはノーマルタイプに比べ、保冷・保温効力は多少下がります。
※私も交換用を購入予定ですが今現在、公式含めショップピングサイトでは品切れが続いているようです(2021年8月時点)。
保冷・保温機能
ボトル構造
保冷・保温のために、ボトル本体の構造には様々な工夫がなされています。
①ステンレス鋼を極限まで薄くしている→『優れた軽量性』
②真空二層構造+反射加工→『抜群の保冷・保温効果』
③ボトル外側にはSUS304を使用→『アウトドアのための優れた強度』
④ボトル内側にはSUS316を使用→『より強い耐食性』
内栓構造
ボトルの口径は氷が入れやすい大きさにしながらも、そこからの放熱を防ぐために内栓に断熱材を充填した構造になっており、より保冷・保温性が向上しています。
メーカー実測値
モンベルが公表している保冷と保温効果を測定したグラフになります。
保冷効果を見ると、4℃の冷水が6時間後には8℃以下、24時間後には12℃以下という結果で、長時間釣行したとしても冷たい水を飲むことができます。
もちろん、保温効果も95℃の熱湯が6時間後には78℃以下、24時間後には51℃以下という結果で、冬のサーフ釣行でも十分温かい飲み物を飲むことができます。
※測定条件:室温20度(±2度)で、製品に規定量の95度の熱湯(4度の冷水)を満たし、所定時間放置した場合の温度を測定。
氷水での保冷効力測定
せっかくなので、自分でも保冷効果を測ってみました。
実際に使用している時のように、氷と水を充填したサーモボトルをボトルホルダーに入れて外に放置する(夜は車内)というもので、朝(気温30℃)から行って24時間行いました。
結果はこのようなものになりました。
氷(205g)と水(290g)の計495gの氷水が入ったサーモボトル。
スタート(0h)は0.8℃から始まりました。
6時間後には0.9℃。氷の量はほとんど変わりません。
12時間後も変わらず0.9℃。氷はまだあります。
24時間後でも1.9℃と冷たく、氷もわずかに残っていました。
※温度計も適当にあった調理用(TANITA)の温度計で、外気での測定ということで気温も一定ではないのであくまで参考程度の測定として見ていただければと思います。
適当に行った実験ですが、12時間後でも氷がある程度残っており、実際に釣行する上で十分冷たい水を飲むことが可能だと思います。
長時間釣行する場合、氷が結構残るのでもう一本普通のペットボトルを用意しておいて釣行中に補充してもいいかもしれません。
まとめ
夏のサーフでキンキンに冷えた水を飲みたいということで、昨年買ってみた保冷ボトルですが十分な機能を発揮してくれました。
そこまで詳しく調べませんでしたが、他のメーカーの保冷ボトルをざっと見た感じでは保冷・保温効力に関してはこのボトルが最も良い数値だったと思います。
夏のサーフの暑さ対策としても保冷ボトルを持つのは効果的ではないかと考えています。
今回は実際に使用しているモンベルの『アルパイン サーモボトル』について紹介させていただきました。
記事は以上になります。
ご精読ありがとうございました。