これまで約2年に渡り使用していたRBBのゲームベスト(フローティングベスト、ライフジャケット)が釣行に支障が出るほどボロボロになってしまったので、新しいゲームベストを新調しました。
それがこのゲームベストになります。
再びRBBのゲームベストなのですが、以前のものとは異なり今回は上位モデルを購入。
4月から使用開始して現在約3ヶ月経ちました。
今回の記事では 機能や使用感の紹介を始め、実際のセッティングなども書きました。
以前のモデルについて
これまで使用していたゲームベスト(フローティングベスト)は、2018年に購入した『RBBウェーディングゲームベスト(No.8738)』になります。
楽天で購入したのですが、当時税込19,331円(メーカー販売価格24,200円)でした。
このゲームベストを約2年間使い倒して、こんな感じでボロボロになりました。
また、購入するにあたり絶対決めていたことがあるのですが、それは腰ベルト付タイプを買うことでした。私は結構心配性なのでルアーもたくさん持っていくし、釣行時間も長い時は10時間以上だったり、連続10日以上の釣行など無茶してた時もあります。
そのような感じで釣りをしていくと、肩や背中が段々とおかしくなってきます。
日によってはかなりの痛みもあり、釣行に支障が出るときもありました。
そういった物理的な負担を軽減するためにも、今回はウエストサポート付タイプを購入することにしていました。
RBBのゲームベスト(ライフジャケット)について
RBBとは?
最初に書いたように前回も今回も購入したのは『RBB』のゲームベストになります。
RBBを知らない方もいるかもしれないのでここで説明しておきます。
RBB(RIVALLEY BURNING BLOOD)とは、株式会社双進が展開している釣り具用品のブランド名の一つで、ウェーダーやゲームベスト(ライフジャケット、フローティングベスト)を始めレインウェアやポーチなどアングラーの釣行の助けとなるフィッシングギアを数多くラインナップしています。
個人的にはデザイン性が気に入っており、サーフフィッシングにおいていくつかのRBB製品を使用しています。最初に購入したゲームベストも機能とかはそんなによく考えず見た目で購入しました。
釣り具用品のブランドということで、ゲームベストについても様々なタイプを展開しており次項で紹介します。
RBBのゲームベスト展開について(~2021年)
2021年8月時点で、主要ネットショップ及び公式サイトで、販売 もしくは今後販売される製品についてに引用・抜粋して掲載しました(詳しくは公式サイトをご覧ください)。
※ここに取り上げていない以前のモデルの製品について、公式サイトでSOLD OUT表示でも取扱店に在庫がある可能性もあります。
下位モデル(ゲームベストシリーズ、15,000円前後)
「ビギナーからエキスパートまで幅広く対応」
・素材:ポリエステル100%、浮力:7.5kg
・サーフゲームを行う上で最低限の機能(左右ルアーケース用ポケット、ドリンクホルダー、プライヤーホルダー)を有している入門向け。
・背面に下開きの大型ポケット、左胸に糸くず入れ
・腹部サイドベルトは前に引っ張り調整可能
「スタンダードで使い易いゲームベスト」
・RBBゲームベスト(8824)の後継モデル
・内容はRBBゲームベスト↑とほぼ同じようです。
・カラーが6色展開。
中位モデル(エクストリームベストシリーズ、20,000円前後)
「ホールド感抜群のルアーゲームベスト」
・2020秋冬モデル
・素材:ポリエステル100%(CORDURA)、浮力:7.5kg
・腹部サイドベルトに加え、胸部サイドベルトも。腹部ベルトのバックルが可変式でフィット感がアップ(以前使用していた2018年モデル(8738)は固定式でした)。
「CORDURA採用、ホールド感抜群のルアーゲームベスト」
・2021秋冬モデル
・ポリエステル100%(CORDURA)、浮力:7.5kg
・フロントルアーポケットを大型化
・右胸にはルアーやスナップ保持用のマグネット内蔵
上位モデル(LIMITEDシリーズ、25,000円前後)
「ウエストサポート付き限定ゲームベスト」
・2021春夏モデル
・今回このモデルを購入し使用したので、次項で詳しく紹介します。↓↓↓
WEB限定モデル(エクストリームベスト大型版、25,000円前後)
「【WEBショップ限定】浮力12kg対応 大型ゲームベスト」
・大きい体型用高浮力モデル。RBBエクストリームベストがベース。
・ポリエステル100%(CORDURA)、浮力:12kg
・大きめのルアーポケットケース
・右胸にはルアーやスナップ保持用のマグネット内蔵
・左胸には薄型リーダースプールも収納可能なラインダストポケット
ロックショア専用モデル(18,000円前後)
「対青物専用設計ベスト」
・2021春夏モデル。地磯・沖磯のための専用設計。
・ポリエステル100%(CORDURA)、浮力:7.5kg
・ロッドの操作や足元の視認性のためフロントポケット排除。後面もなし。
・プライヤーホルダー取り外し左右装着可
RBB ウェーディングベストLIMITEDの解説・インプレ
今回購入したウェーディングベストLIMITEDは『2021春夏モデル』になります。
素材
生地素材は、『ポリエステル100%(CORDURA)』。
現在、中位以上のRBBのゲームベスト(フローティングベスト、ライフジャケット)の生地はコーデュラ素材となっています。
確かに、以前のタイプより生地がしっかりしており、汚れにも強く手入れがしやすいです。
コーデュラ®とは、ナイロンの7倍もの強度を持つ耐久性に優れた繊維で、インビスタ社の登録商標。 高機能の衣服、用具、ワークウェアに使われる「丈夫な素材」。現在ではさらに耐久性が必要とされる衣服や用具から日常着にいたるまで様々な製品に使用されている。
(引用:FASHION PRESS、画像:RBB)
浮力体素材は他のゲームベスト同様、『PE(ポリエチレン)発泡』(浮力7.5kg)です。
『なぜ浮力は7.5kg設定なのか?』
海に落ちてしまった場合、呼吸のために頭を水面に出すことが重要になります。
人間の頭部重量は体重の約10%と言われており、例えば日本人男性20代後半の平均体重は66kgなので頭部重量は約6.6kg。これであれば浮力7.5kgで頭部を十分水面に出すことができます。
ちなみに、平成30年2月から全ての小型船舶乗船者にライフジャケットの着用が義務化しました。そのライフジャケットには様々な安全基準があり、その一つとして「水中で浮き上がる力が7.5kg以上あること」というものがありますが、その根拠となるのが上記のような考えとなります。(参考:国土交通省)
外観・デザイン
このLIMITEDシリーズのカラーは2種類(画像引用:RBB)。
LIMITEDモデルのデザインカラーは、黒地を基調とし、ロゴカラーもブラックかシルバーの2種類です。
外見はかっちりとした印象で、胸や腰のバックルもしっかりとしており、身体正面のファスナーも長めで、ゲームベストがしっかりと身体を包んでくれそうです。
また、パッと見でもD環が多いことがわかりますが、ゲームベストに色々なアイテムを付与することもできそうです。
収納性
前面-左サイド
『ラインダストポケット』
左胸の位置に小型のポケットがあります。サイズとしては、薄型リーダースプールが一つ入るくらいです。ポケットの中にファスナーテープが貼り付けてあるのでPEの切れ端などを保持させることでラインダストポケットとして機能します。
※ただ、後述するフィッシングポーチを設置すると隠れてしまいます。
『ルアーボックスポケット(左)』
通常のルアーボックスが2つが入ります。
私が使用しているルアーボックス(210x145x40mm)だと、2つ入れて少し余裕もあり取り出しやすいくらいです。
『フラップポケット』
前面には蓋つきポケット(ファスナーテープ付)が付いています。
サイズにゆとりがあるため、ワーム袋やゴミ袋、ジグサビキを入れています。
※以前のモデルと比べ、フラップポケットの方が
「たくさん入れられる」「ルアーボックスの邪魔になりにくい」「中身に水が掛かりにくい」「すぐに取り出せる」などの理由で嬉しいモデルチェンジでした。
前面-右サイド
『内蔵マグネット』
ルアー交換時など、フックやスナップ類を保持するのに便利なマグネットが内蔵されています。
※ただ、後述するフィッシングポーチを設置すると隠れてしまいます。
『ルアーボックスポケット(右)』
左と同様、通常のルアーボックスが2つが入ります。
『サイドファスナーポケット』
左サイドとは異なり、右サイドはファスナーポケットが付いています。
左サイドのフラップポケットが良く使うものを入れるのに対して、頻繁には使わない魚の絞め具セットを入れています。
『プライヤー・メッシュポケット』
プライヤーを入れるためのポケットと、メッシュポケットが前面に付いています。
ただ、メッシュポケットにはユンケル等を入れるなどして使用していますが、プライヤーポケットについては現在使用していません。
理由としては、2021年版は2018年版と比べ、プライヤーポケットの位置がかなり上の位置に変更されているからです。私はサーフゲームにおいて、リールを巻く右腕を右サイドのポケットの上に位置させるのですが、飛び出したプライヤーがいちいちぶつかって邪魔になってしまうためプライヤーポケットの使用を止めました。
※そのため、後述する方法でプライヤーを装備しています。
※リール左巻きの方は関係のない話だと思います。
背面
『大型背面ポケット(下開き式)』
ファスナーを開けると下が開くタイプの背面ポケットです。
かなりの大容量で、私の場合、メジャーや仕掛け、三脚なんかも入っています。
『背面サブポケット』
上記に加え背面にはサブポケットがついています。
ここにはワーム袋やゴミ袋等入れています。
『ボトルホルダー』
ドリンクホルダーは角度調節可で取り出しやすく、左右に装着可能です。
別のシリーズと互換性があるので、私は以前使用していたゲームベストのドリンクホルダーを付けています。
時期によってはペットボトルや保冷・保温ボトル、殺虫剤など入れ分けています。
装着性 ~最高峰のホールド力~
中位モデルのゲームベストには、側面に胸・腹部ベルトが付いています。
今回の上位モデルにはそれに加え、腰ベルトが追加されています。
胸・腹ベルト
胸ベルトと腹ベルトを適切に調節することで密着性を高め、身体全体に負荷を分散してくれます。また、腹ベルトについては、ベストを着たまま調節可能で、ベルト先が邪魔にならないよう収納することもできます。
また、2019年の中位モデルから腹ベルトのバックルが固定式から可動式にグレードアップしています。
このバックルは軸を中心に回転してくれるおかげで、体型や服装に応じてフレキシブルに動きより身体にフィットしてくれます。
また、中心の円を押すと、簡単に分離させることができます。
この胸・腹ベルト2つが調節できるので、ゲームベストを身体にしっかりと装備できます。
そのため、ゲームベストが揺れづらく、ランガンなどの移動時は歩きやすく(走りやすく)、キャストした際もベストが邪魔をしないと感じています。
腰ベルト
このベストを買った最大の理由が、この腰のサポートベルトが付いていることです。
このウエストサポートベルトはゲームベスト本体に写真のように留められており、簡単に外すことが可能です。
以前使用していたゲームベストは胸と腹の二点固定で、数時間釣行しているとベストの重量が最も掛かる肩が痛くなります。さらに、右左の重量の違いなどの要因により腰や背中も痛くなってしまうこともしばしばありました。
しかし、このLIMITEDモデルで加わった腰ベルトですが、写真でご覧の通り幅や厚さ、バックルも大きく腰部分を広い範囲で強くしっかりと包みこむ形で固定します。
この腰ベルトにゲームベストが乗るような形になるのですが、これまで最も負荷が掛かっていた肩にだけでなく、腰から下、すなわち人体で最も力がある下半身へも負荷を逃がすことになります。この効果が非常に大きく肩の負担軽減を強く感じます。
(適切に調整した)腰ベルト、そして胸・腹ベルトをも加わった三点固定により全身に負荷が分散することで長時間釣行も非常に楽になりました。
使ってわかりましたが、もう腰ベルトなしのゲームベストは考えられません。
また、この腰ベルトは、ウェイトトレーニングで使用するパワーベルトと同じような効果を持っていると考えます。
ベルトをしっかりする着用することで、腹圧が高まり腰回りが安定する、これはすなわち、ベストの重さで体勢が崩れにくい、かつ姿勢が良くなる効果があると思います(これもまた負担軽減に繋がります)。
※腰ベルトの恩恵を受けるためには、しっかりと装着する必要があります。もしかしたら少し苦しく感じる人がいるかもしれません。
拡張性
このゲームベストには数多くのD環が付いています。
前面には9個。後面には5個付いていました。
これだけD環が付いていれば、ベストに様々なオプションを付与し、自分とってより使いやすいゲームベストに拡張することができます。
次項は私が行っている拡張したゲームベスト詳細を紹介します。
※ちなみに、以前のモデル(2018年モデル)の大型背面ポケットの中にはD環がありましたが、このモデルには付いていません。
前面上部(フィッシングポーチ追加)
右胸・左胸にはフィッシングポーチを付けています。
このポーチは2つの区画に分かれているので、右胸のポーチは「スマホ」と「お守りお菓子などの小物」、左胸には「スナップケース」と「ライン関係小物(ライン、ライター、ドラグチェッカー、ラインブレーカー)」というように分けて入れています。
前面中央(ロッドホルダー追加)
私はロッド保護のためにベストの隙間にロッドは挿さず、ベストにロッドホルダーを付けてそこに入れています。
RBBのゲームベストは他のメーカーと比べ、ロッドホルダーを付けるためにちょうど良い取っ掛かりがあります。下記の記事で詳しく紹介しています。
右サイド(プライヤー・フィッシュグリップホルダー追加)
前述したようにプライヤーは、ベスト付属のホルダーは使わず別の専用ホルダーを付けています。併せて、そのホルダーにはフィッシュグリップも入れています。
ベストのD環2つと腹ベルトも利用し、下のようにホルダーを付けて完成です。
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この専用ホルダーを付けるため、以下のようなアイテムを使用しています。
※磁石がくっつかないようにカラビナはアルミ製をおすすめします。
左サイド(ロッドスタンドホルダー・予備フックケースホルダー追加)
左サイドには、ロッドスタンドを入れるためのロッドホルダーと、予備フックケースを入れるためのフィッシングポーチを付けています。
こちらもベストのD環と腹ベルト、カラビナを利用しています。
背面(フラッシャー・ギャフ網用マグネットジョイント)
背面にあるD環には、ナイトゲームのためのフラッシャーと、ギャフや網を付けるためのマグネットジョイントを付けています。
網の使用時のイメージ
お手入れ
海水でゲームベストが濡れてしまった場合、塩が吹いてしまうので毎回もしくは定期的に水を掛けて塩を落とします。水で流した後は日陰で干します。
また、ゲームベストを使い込んでいくと、ファスナーに引っ掛かりを感じる時があります。
その時、無理にスライダーを動かすと破損の原因になるので、私は556を掛けたりしてメンテしています。
556はプライヤーやフィッシュグリップの手入れにも使えるので、車に一つ入れておくとなにかと便利です。
まとめ
RBBのゲームベスト(フローティングベスト、ライフジャケット)は、mazumeのライフジャケットのような個性的・革新的なデザインや機能とは異なり、割と落ち着いた定番的なベストだと思います。
しかし、ゲームベストとして必要な部分はしっかりと作り込まれています。
例えば、前述した収納性、一つのゲームベストの中にそれはしっかり確保されています。
そして、装着性についても着実に進化を遂げており、上位モデルに関しては「最高峰のホールド力」を有し身体の負担軽減効果は非常に大きいです。
さらに、RBBのゲームベストはメーカーが機能を完全に固定するというわけでなく、アングラー側が自由にカスタムできるということも魅力の一つです。それはD環の多さやスペースの広さからもわかるとおり拡張性があり、個々のセンスやフィールドに合わせたゲームベスト作りができるのも面白いです。
今回はRBBのゲームベスト(フローティングベスト)の上位モデル『RBBウェーディングベストLIMITED』についての記事を書かせていただきました。
記事は以上になります。
ご精読ありがとうございました。