5月も終わり6月になりました。この時期になるとヒラメシーズンも後半で、段々とマゴチが釣れ始めてくると思います。そして暑さと共に本格的なマゴチシーズンへと突入していきます。
昨年6月のことですが、私はある動画がきっかけでサーフでは珍しい釣法を1ヶ月間ひたすら続けた結果、ほぼボウズなしでマゴチ(+他)を釣り上げることができました。
今回、マゴチシーズンを前にその釣法をこの記事で紹介したいと思います。
その釣法の名は、「ボトムワインド釣法」
ある動画
昨年の5月頃でしょうか、YouTubeでたまたま「ある動画」を目にしました。
それはBlueBlueの公式チャンネルが配信している動画で、BlueBlueのイケメンプロアングラーの髙橋優介くんが、沖堤防からマゴチをバコバコ釣り上げている動画でした。
その中で使用している釣法が「ボトムワインド釣法」で、BlueBlue製品のワインド用ワーム「NINJARI(ニンジャリ)」と専用ジグヘッドを用いて、驚くほどマゴチを釣りあげていました。
ワインド釣法とは
そもそもワインド釣法とは、三角錐型の専用ジグヘッドとワームを使用し、それを左右にピョンピョンと3次元的に跳ねさせて(ダートさせて)魚を誘う方法のことです。
この動きは逃げ惑う小魚の動きに似ているらしく、魚もたまらずリアクションバイトしてしまうそうです。太刀魚釣りなどで、特に使用される釣法なのではないかと思います。
髙橋プロは、沖堤防からボトムでワインド釣法を行うことで、フラットフィッシュであるマゴチをバンバン釣りあげていました。
この動画を観て…
この動画を観て私は思いました。
「これをサーフでもやれば…マゴチ…すっごい釣れるんじゃ?…」
ということで昨年6月の1ヶ月間、ひたすらサーフでボトムワインド釣法を試してみることにしました。
サーフ・ボトムワインド釣法による釣果
試した場所は遠浅サーフである静岡県の遠州サーフで、期間は約一月。
以下が釣れた魚種ごとの写真となります。
マゴチ
ボトムワインド釣法の試釣一日目…
試釣一日目にして、いいサイズのマゴチがヒットしてくれました。
その後も連日マゴチがヒット!60cmオーバーを含む計4匹のマゴチをキャッチしました!
他に3匹のマゴチをバラシてしまったので、全部釣れていれば計7匹でした…笑。
ヒラメ
マゴチだけでなく、ヒラメも2匹キャッチ!
青物
青いやつも…
サーフの赤いやつ
そして、とんでもないゲストも釣れました!それはショアレッド(マダイ)です!初のショア真鯛を釣らせてくれました!
サーフ・ボトムワインド釣法のためのタックル
使用したルアーは?
それはコレです!
オンスタックルデザインの「ZZ Head(ジージーヘッド)」と「MANATEE(マナティー)」です。
「あれ?ニンジャリじゃないの?」と思った方いるかもしれません…
本来ならば髙橋プロに敬意を表しBlueBlueのニンジャリを使用するべきですが…
私が住んでいる静岡県の色々な釣具屋を巡りましたが、売ってませんでした。
かろうじてあったのは、別売りのワームのみ…
ニンジャリだけでなくBlueBlueの製品自体、静岡は入荷が少ない気がします。
そこで、以前太刀魚釣りの時に使っていたオンスタックルのZZヘッドとマナティーがあったので、これでサーフのボトムワインドを行うことにしました。
オンスタックル「ZZヘッド」「マナティ」
ワインド釣法のためのルアーのメーカーと言えば、オンスタックルではないしょうか?
というのも、ワインド釣法の発祥?で、この釣法を広めたのはこのメーカーであるのは間違いないのではないでしょうか。
ワインド専用ジグヘッド「ZZヘッド」
ワインド専用だけのことはあり、左右へのダートアクションは鋭く安定的です。
この形状ですがよく飛び、泳ぎの引き抵抗も少なめです。
サイズ展開:1/4、3/8、1/2、5/8、3/4、1、1.5、2oz (1oz.=約28g)
ワインド専用スティックベイト「マナティー」
左右への連続高速ダートのために、最適な形状とハードなマテリアル。さらに、専用ジグヘッドを真っすぐ取り付けるために、あらかじめ穴が開いているのでスムーズに正確にセッティング可能。他のカラーへの変更も簡単です。
サーフでのルアーセッティング
私がこの月に使用していたジグヘッドのサイズは主に、1oz.(28g)前後のジグヘッドでした。
あまりサイズが小さいものだとサーフで使用するタックル(ロッド10ft、リール4000番)では巻き取量の関係で上手くダートできない印象でした。そのため、3/4oz.(21g)、1oz.(28g)、1.5oz.(42g)を具体的には使用していました。
ワームのサイズですが、当時は105mmのサイズを使用していましたが、最近は口に入り込みやすいようコンパクトな75mmのサイズを使用しています。
また、105mmのサイズでは、一つのフックだけではフックポイントが足りない気がしたのでアシストフックを追加しています。色々試しましたが強度やバラシ辛さからクレンを用いたセッティングを使用しています。
当時は太刀魚釣りで使用するサーベルアシストなどといったトレブルフックに装着して使うアシストフックを使用していましたが、魚が掛かると折れてしまったり、ボトムに当たる関係でずれてしまうので不向きです。また、ワイヤータイプも使用していましたが劣化で切れてしまったことがあるのでこちらも使用するのは止めました。
タックル
通常サーフに釣行するように、リールは4000番台、ラインはPEです。
ロッドについては柔らかいものは向きません。というのもワインド釣法は「しゃくり+ロッドの復元力」でワームを跳ね上げさせるのですが、ロッドが柔らかいとその力が吸収されてしまい上手くダートさせることができません。
そのため、ロッドは硬めの竿・復元力(竿が通常の状態に戻ろうとする力)がしっかりした竿がおすすめです。
当時はシマノのNESSA CI4+の100MH+とかなり硬めの竿を使用していました。
現在はEXSENCE∞ 1000M/RFを使用しています。表記はMですが非常に復元力がある竿のため問題なくワインド釣法をしています。
サーフ・ボトムワインド釣法のやり方
方法
⓪準備(キャスト-着底-ロッド下げ糸ふけ取る)
①ジャーク(ロッドを上にシャクリ、ルアーを跳ね上げる)②ラインスラッグ(ロッドを下げラインスラッグを作る)③ラインスラッグがある状態で【①ルアーを跳ね上げる】へ、続けて②へを繰り返す。3ダート行い、着底させ、①へ戻る。
注意・補足事項
〇1ダート(ジャーク)に付き、リールは一回転。二回転巻いてしまうようであれば、跳ね過ぎで跳ねる高さを調節する。
〇コツとして、ロッドを跳ね上げてラインスラッグを作るためにロッドを下げた時に、ロッドエンドを二の腕もしくは脇下に当たるように構える。そのロンドエンドが当たった反動で次の跳ね上げるに移行するとスムーズにやりやすい。
参考動画
メリット
強制的にやる気だす
このワインド釣法の3次元的な動きは、活性が低い状態の魚でもやる気を引き出します。
というのも、このワインドの動きは逃げ惑う小魚の動きに似ているだからだそうで、これを見た魚は活性が上がるのかも…
フッキングオート
このサーフ・ボトムワインド釣法でバイトがある瞬間はほぼ「着底時」です。
着底後、しゃくってダートアクションさせるのでそのまま魚にフッキングがされます。
大きいサイズ
これは感覚的なことなのですが…ワインド釣法では大きなサイズがヒットしやすいような気がします。というより、小さいサイズはワインドの速く・大きな動きについて来れない、もしくは口に銜えることができないのではないのかと感じました。
意外な魚種が…
以前の記事で、70オーバーのショアレッド(マダイ)が釣れた記事を書きました。
その中で真鯛の釣り方としてヒットレンジをキープして泳がせることが大事と書きましたが、この真鯛はワインドというレンジを3次元的に激しく動く釣り方だったので、ワインドの魚を寄せるパワーを実感しました。
デメリット
要練習+要筋肉
ワインド釣法は、おそらくエギングをやったことがある方なら割とすぐにできる釣り方だとは思います。エギングも、①ロッドを上にしゃくってエギを跳ねさせる②ロッドを下げてラインスラッグを作る、という動きはほぼ同じだからです。
しかし、軽く・比重の小さいエギに対し、28gのジグヘッドをサーフで跳ねさせるのはかなり大変です。
さらに、堤防などの足場の高い所ではなく、水平方向ほぼ同じ高さのサーフでこれを行うには、結局のところパワー、すなわち筋肉が必要になります。
特に必要な筋肉としては肩の筋肉(三角筋)です。このワインドのための肩を鍛える筋トレの種目としてはフロントレイズがおすすめです(逆に、ワインドを実践して肩を鍛えるというのもいいかもしれません)。慣れてくると、無駄な力が抜けてロッドのパワーを活かし瞬間的に筋力を使うことで長時間のワインド釣法も可能になると思います。
場が荒れやすい
サーフ・ボトムワインド釣法は、3次元的な速く・激しくルアーを動かし、魚のやる気スイッチを入れる釣り方です。しかし、やりすぎても魚がいずれ警戒し反応が悪くなる気がしました。その際は、ワインド以外の釣りに変更するか、場所を移動することをおすすめします。
使いどころ
ワインド釣法で攻め抜くのであれば、前項に書いたように場が荒れやすく喰い渋る気がするので、どんどん移動するべきです。
イメージとしては、このワインド釣法に反応してくれる魚を探してランガンするイメージです(昨年も反応がなかったらどんどんランガンしたことで、ほぼボウズなく魚からの反応を貰うことができました)。また、ワインド釣法に適しているのはヒラメよりもマゴチだと思います。
そのため、この釣法はマゴチシーズンが始まる6月以降多用しますが、それ以外のシーズンではそこまで使いません。
マゴチシーズン以外では、ミノー・シンペン・ワーム・ジグなどあらゆる手を講じても反応がない場合、最後の奥の手でボトムワインド釣法を使用したりします。
やはり、ワインド釣法というのは、ミノーやワームなどのルアーとはまったく異なる動きをするからです(ただ、近いようなものだとミノーのジャーキングメソッドでしょうか)。
まとめ
BlueBlueの髙橋プロのマゴチ爆釣動画からサーフで実践したサーフ・ボトムワインド釣法ですが、昨年のマゴチシーズンは非常に良い釣果を得ることができました。
練習や筋トレ、タックルセッティングなどなど色々と試行錯誤しましたが、サーフフィッシングにおける強力な手札の一つとして身に着けることができたのではないかと思います。
2021年のマゴチシーズンは昨年よりも遅れているようで、ヒラメの釣果の方が多いようです。しかしシーズンインしたらサーフ・ボトムワインド釣法を使用していきたいと思います。
この記事は以上になります。
ご精読ありがとうございました。
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