このブログの管理人のシンジです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
突然ですが、このサイトを訪れてくださったアングラーの皆様は「タグ&リリース」という言葉をご存知でしょうか?
タグ&リリースとは、釣った魚にタグを装着してリリースすること。
そして、いつの日か、それら魚が再び釣り上げられること(再捕)により私たちにとってかけがえのない情報、すなわち成長、移動、分布、資源量などを知ることができます。
【科学的知見のための標識放流】
私は今年からこのタグ&リリース活動を行っており、静岡県内のサーフにおいて、仲間の協力もありこれまでにいくつかの魚にタグを装着してリリースをしています。
しかし、上記したようにこれで終わりでなく、タグが打たれた魚を他のアングラーの方が再捕し、このタグ&リリースを主催するJGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)へ正しく報告していただくことで、質の高い釣りを未来の世代へ継承するための貴重なデータ収集をすることができます。
この記事では、JGFA、タグ&リリースの目的や調査実績、再捕報告の方法などについて記します。
※タグが打たれた魚を釣り上げた方がこのサイトを訪れ、再捕報告方法を急ぎ調べている場合は、
3.「タグが付いた魚を釣った時は…【再捕報告の方法】」
まで飛んで下さい。
JGFAタグ&リリース・プログラムについて
JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)とは?
JGFAとは「Japan Game Fish Association」の略で、正式名称は「ジャパンゲームフィッシュ協会」です。
「釣った魚の数でなく自然の中で魚とファイトを楽しむスポーツとして楽しみたい」「大物と渡り合った時はその感動の証を記録に残したい」「その感動をもたらす自然環境を守っていきたい」
JGFAは、年齢・性別・国籍を越えてこの志を持つあらゆるジャンルの釣り人達で構成する、釣り人による、釣り人のための非営利団体です(1979年設立)。
また、JGFAはIGFA(国際ゲームフィッシュ協会)が定めた世界共通の釣りルールに則って行動し、その普及に努める国際的な釣りの団体です。
JGFAでは「いい釣りを、いつまでも。」をスローガンとして掲げています。
このためには「魚」「釣り場」「魚釣り」を継続的に守る必要がありますが、そのための活動の一つとして、自主的にタグ&リリース(T&R)活動を行っています。
その歴史は1985年10月から始まり、JGFAでは日本で唯一のゲームフィッシュを対象とした総括的・継続的にタグ&リリース活動を行っています。
タグ&リリースとは?
タグとは、記号や番号の印刷された標識。それを釣れた魚に装着して活かしたまま放すのが「タグ&リリース」です。※このJGFAタグ&リリースは、遊びではなく生態調査の一環です。タグ装着法やデータ収集、放流データ追跡、実行者の連絡先の把握という観点から行えるのはJGFA会員のみになります。
タグを打ってリリースされた魚が再捕されることで、「成長」「移動」「分布」「資源量」を知ることができます。これらデータは各水産研究機関へ貴重なデータとして提供されます。
タグ&リリース・プログラム全体のイメージ
①魚を釣る
②釣った魚の計測・記録
③タグ打ち
④リリース
⑤JGFAへタグ放流報告
⑥タグ付けされた魚(標識魚)の再捕
⑦標識魚の計測・記録
⑧(可能であれば)再放流
⑨JGFAへ再捕報告
⑩JGFAから水産研究機関へデータ提供
なぜタグ&リリースが必要なのか?
「いい釣りを、いつまでも。」
これは釣りを愛するアングラーであれば一度は思うことなのではないでしょうか。しかし、魚類資源の減少や、水温上昇などの環境悪化、魚の獲り過ぎなどによりこの願いを継続していくことは大変な努力が必要です。
成長や移動、分布といった魚の生態を知り、 将来その魚の資源保全のための有力な基礎データ収集に釣り人も参加でき、魚への慈しみを育くむことができるゲームフィッシュ研究、
行政が釣りの重要度を認めている米国やオーストラリアなどでは、国や州の研究機関が主体となりゲームフィッシュを対象としたタグ&リリース調査をすでに行っておりました。これにアマチュアも協力・参加しています。
一方、日本においてはどうでしょうか。
確かに、水産試験場などが標識放流を実施していますが、それは商業的価値が高い魚に限られおり、「釣り」のための資源管理という段階までには至っておりません。
現状では国や行政による保護・保全はきわめて手薄です。
そこでJGFAでは1985年に、JGFAタグ&リリース・プログラムをスタート。
このプログラムを始めるにあたり水産庁の国立水産研究所等とデータのやり取りなどお互いに協力することになり、現在では魚族の回遊、魚群の分布生態及び資源動向等の研究のための貴重な資料を提供しています。
タグ&リリースの効果
魚種ごとに収集されたデータをもとに、適切な放流事業や資源管理策を行うベースを作ることができます。
そこから効果的な種苗放流を行ったり、魚の減少が考えられる場合は持ち帰っても良い尾数を制限(バックリミットの設定など)したり、禁漁区や禁漁期を設けるなど、いい釣りを次の世代へ引き継ぐための方策へ繋がります。
タグ&リリースの調査実績(一部紹介)
1985年10月より日本で唯一のゲームフィッシュを対象としたタグ&リリース活動を行っていますが、現在までに90種類176,061匹がT&Rされ、40魚種約2,686匹が再捕獲されています(再捕率:約1.5%)。
以下では魚種ごとの調査実績の一部を紹介します。
マルスズキ
スズキ(マルスズキ)のタグ&リリースの実績に関しては、全魚種の中でも突出しており、日本全国では1985年~2020年までに123,515尾がタグ&リリースされ、その内1,419尾が再捕されています(再捕率:1.15%)。
これら収集されたデータにより、未知の生態が明らかになるなど第一級の資料として高く評価されています。
東京湾でのタグ&リリースは、1985年~2017年において59,073尾で、その内574尾が再捕されました(再捕率:0.97%)。
東京湾での再捕の内、1尾は外房域、3尾が相模湾域であったが、あとの全て東京湾内でした。
【再捕データ例]
放流 | 再捕 | |
年月日 | 2003.10.20 | 2009.5.2(再捕期間:2,022日) |
位置 | 大分県・大野川 | 大分県・大野川 |
尾叉長(fork length、FL.) | 50.5 cm | – |
全長(total length、TL.) | – | 81 cm |
重量 | – | 4.1 kg |
ヒラスズキ
ヒラスズキについては、1989年~2017年までに4,431尾がタグ&リリースされ、その内102尾が再捕されています(再捕率:2.30%)。
再捕された102尾の内訳は、外房でリリースされたもの69尾、駿河湾5尾、伊豆5尾、大分7尾、相模湾3尾、和歌山5尾、徳島・高知17尾、愛媛1尾、長崎4尾となっています。
中でも外房、相模湾、駿河湾でリリースされた内の3尾は三重県志摩半島で再捕されました。外房でリリースされた別の3尾は相模湾真鶴で再捕があり、スズキよりも定着性が強いと思われていたヒラスズキが実は大きく移動することが分かりました。
ヒラメ
次の写真をご覧ください。
2008年11月に女性アングラーが千葉県館山市でヒラメを釣り上げ、タグ&リリースを行ったところ、110日後の2009年3月に神奈川県相模湾の刺し網にかかりました。
他にも茨城県波崎沖で放流されたものが相模湾国府津沖で再捕されたことで、茨城や外房のヒラメの中には東京湾を渡り相模湾に移動する個体がいることがわかりました。
放流 | 再捕 | |
年月日 | 2008.11.12 | 2009.3.2(再捕期間:110日) |
位置 | 千葉県館山市平砂浦 | 神奈川県相模湾亀城根沖水深80m(みかけの移動距離:30km) |
尾叉長(fork length、FL.) | – | – |
全長(total length、TL.) | 46 cm | 53 cm |
重量 | 0.85 kg | 1.2 kg |
捕獲方法 | ルアーフィッシング | ヒラメ刺し網 |
このデータを見ると、ヒラメの成長速度はかなり速いことがわかります。
40cm未満のサイズをリリースすればより大型のヒラメを釣ることができるでしょう。
少し我慢すれば未来でいい釣りを楽しむことができます。それを教えてくれる貴重なデータでした。
ブリ
ブリは、1989年~2017年までに5,062尾がタグ&リリースされ、187尾が再捕されています(再捕率:3.69%)。
再捕データを見ると北海道の積丹半島でタグ&リリースされたブリが、九州・五島列島、外房、相模湾で再捕されており、日本沿岸を広く回遊していることがわかりました。
ブリの成長は速く、1年で30cm、2年で50cm、6年で10kgにまで成長するというデータがありますが、T&R活動の結果でそれが裏付けられました。
放流 | 再捕 | |
年月日 | 2001.8.20 | 2002.12.19(再捕期間:486日) |
位置 | 北海道積丹半島沖 | 新潟県佐渡島両津湾(みかけの距離:600km) |
尾叉長(fork length、FL.) | – | 88 cm |
全長(total length、TL.) | – | – |
重量 | 4.7 kg | 10 kg |
アカメ
アカメは1991年よりタグ&リリースが開始され、高知県や宮崎県などで実施されています。2017年までに725尾がタグ&リリースされ、28尾が再捕されました(再捕率:3.86%)。
再捕データが少ないながら、成長が分かるデータがあります(以下でデータは全長)。
【宮崎県】14ヶ月で5cm(46cm→61cm)、2ヶ月で5.5cm(47.5cm→53cm)
【高知県浦戸湾】21ヶ月で12cm(58cm→70cm)、9ヶ月で10.5cm(48.5cm→59cm)、3年で2cm(116cm→118cm)。
※宮崎県ではアカメは保護対象魚として2006年4月以降、捕獲(釣り)が禁止されており、上記データはそれ以前に釣り上げられたデータになります。
これらデータからアカメは60cm以下では成長は速いが、1mを超す大型魚では成長スピードがかなり遅くなるようです。
また、アカメの移動範囲は大変狭く生息数も限られるという定説がありますが、再捕データから宮崎県の標識魚が42kmを移動した例があり、データ中で最長です。
高知県では浦戸湾のアカメが再捕のほとんどを占めており、最長で2.8km。ほとんどが放流地点での再捕となっています。
高知県のアカメは地元のアングラーやJGFA会員の努力により、保護活動やタグ&リリースが盛んで、7回釣られた(6回再捕された)伝説のアカメが今なお生存しています(上記の写真がそのアカメです)。
サーフでも釣れる魚種のT&R活動の調査実績(1985年~2020年)
このブログはサーフフィッシングがメインなので、放流・再捕調査実績のデータからサーフでも釣れる魚種に関して抜粋し、表を作成しました。興味がある方はぜひご覧ください。
タグが付いた魚を釣った時は…【再捕報告の方法】
タグの付いた魚(標識魚)を釣ったり、捕まえたりすることを「再捕」といいます。
JGFAタグ&リリースは会員しか行うことができませんが、再捕(及びデータ計測、報告)には全てのアングラーの皆様の協力が不可欠となります。
再捕された場合、お手間を掛けてしまうことになりますが是非ご協力をお願いいたします。
ここでは、もしサーフで、磯で、堤防で、または船で、タグが付いた魚に出会った場合の対処について記載いたします。
①タグの確認・記録(色、記号、番号)
標識魚には背びれの下あたりにタグが付いています。
(※JGFAタグ&リリースプログラムのタグには必ず、「JGFA」という文字と、電話番号「03-6280-3950」が記載されています。)
そして、確認・記録していただくのは、
「タグの色」
「アルファベット記号」
「識別番号」
になります。
※今の時代、ほとんどの人がスマホを持っていると思うので、写真をとっていただければ間違いないのではないのかと思います。
※タグがコケや汚れで見えにくくなってる場合があるので注意。
JGFAでは現在以下4つのタグを使用しています。
A、Bに関してはカジキや大型魚用、C,Dは中・小型魚用として使用されています。
ABについては、一般の釣りでは出会うことは無いと思います。
出会う可能性があるのは、CDのタグになると思います。
私が現在、打っているのはCのタグになります。
②計測・記録
次に、魚の計測をお願いします。
計測するのは、
「尾叉長(びさちょう)」
「全長」
「(測定可能な場合)体重」
になります。長さは0.5cm刻みで測定していただければ構いません。
(例)21.5cmと22.0cmの間であれば数値が小さい方の21.5cmが測定値になります。
※「尾叉長」:口先から尾びれ中心のくびれた部分までの長さ
※「全長」:口先から尾びれ末端までの長さ
※魚によっては尾がうちわ型で「尾叉長」がない魚種もいるので、その場合は「全長」だけの測定になります。
【スズキやブリなど】
「全長」と「尾叉長」を測定して下さい。
【ヒラメやオオニベなど】
「全長」を測定して下さい。
※今の時代、ほとんどの人がスマホを持っていると思うので、写真をとっていただければ間違いないのではないのかと思います。
③(可能であれば)再放流
再放流していただければ、継続して貴重なデータの収集に繋がる可能性があります。
しかし、これは強制ではありません。
食べることも釣りの楽しみの一つです。
④JGFAへ再捕報告
方法は2つ。
「再捕報告専用ウェブサイト」
もしくは
「郵送またはFAX」
一番楽なのはウェブサイトからになります。
報告する内容は以下、
①再捕の年月日
②魚種名
③タグの色、記号、番号
④再捕した場所(できるだけ詳しく、例:静岡県静岡市駿河区中島 安倍川河口 )
⑤魚の尾叉長 及び 全長(0.5cm刻み)
⑥魚の体重(測定可能な場合)
⑦方法(磯釣り、岸釣り、刺し網など)
⑧再捕連絡者の住所・氏名・連絡先(TEL/メール)
⑨備考欄(再捕連絡した者と、実際に再捕した者が異なる場合、再捕者の氏名・連絡先など、標識魚を再リリースかキープかなど)
再捕報告専用ウェブサイト
下のリンクから専用ウェブサイトへ飛んで、必要事項を入力し送信するだけです。↓
https://www.jgfa.or.jp/tr/entry/index.html
郵送またはFAX
下記URLから再捕報告用紙をダウンロードできます。↓
https://www.jgfa.or.jp/global-image/units/upfiles/1580-1-20120319155434.pdf
【送付先】
ジャパンゲームフィッシュ協会
〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-22-8 日本フィッシング会館4F
TEL :03-6280-3950
FAX :03-6280-3952
mail:japan@jgfa.or.jp
⑤JGFAより再捕記念品の送付
再捕報告のご連絡を頂いた方にはJGFA協会から記念品が贈呈されます。
※再捕記念品は現在(2021.11時点)、「JGFAオリジナルバンダナ」となっています。
「標識魚に出会ったらご一報を!」
参考引用サイト・資料
- JGFA TOP https://www.jgfa.or.jp/
- JGFA「タグ&リリースとは」https://www.jgfa.or.jp/tr/index.html
- JGFA「ママのタグ&リリースしたヒラメが110日間で再捕!」
https://www.jgfa.or.jp/news/topics/581.html - JGFA「7回も釣られたトロフィーサイズのアカメ118cm・ 24.5kg!」
https://www.jgfa.or.jp/news/tr/p000955.html - JGFA「JGFA はバッグリミットを推奨しています(2020)」https://www.jgfa.or.jp/news/baglmt/p000811.html
- JGFA「魚と釣りの明日のために」https://www.jgfa.or.jp/savefish/
- JGFA「JGFAタグ&リリース・プログラム 実績データ」
https://www.jgfa.or.jp/global-image/units/upfiles/12593-1-20210625205638_b60d5c4766ea5c.pdf - JGFA TAG & RELEASE HAND BOOK
★独自の再捕記念プレゼントについて★
タグ&リリース活動の周知のために、静岡県のYouTuber
「六畳一間の狼」
「釣りジャック」
「現場の杉浦です!!!」
「Pman Channel -Sea Side Life-」
のご協力を頂き、動画上でタグ&リリース活動を紹介していただけることになりました。
加えて、動画上で紹介された【特定の番号】のタグが付いた魚を再捕していただいた場合、独自に再捕記念プレゼントを贈呈いたします!!(受付期限あり)
※※このプレゼント贈呈は、JGFA協会は一切関わっていない独自に行っているものなのでご注意ください※※
その受取条件は以下になります。
条件① 協会へ正しく再捕報告を行うこと
タグが付いた魚を釣った時は…【再捕報告の方法】
の項を確認してください。
STEP.01 確認・記録(タグの色・アルファベット・番号)
STEP.02 計測・記録(尾叉長・全長)
STEP.03 (可能であれば)再放流
STEP.04 協会の再捕受付サイトから再捕報告
条件② SNSアカウントへ証拠写真とともに連絡すること
証拠写真は2点
※片方どちらかではなく、両方の写真が必要です。
連絡受付するSNSアカウント
〇Twitter
六畳一間の狼
〇Instagram
六畳一間の狼
〇メール
fishing.surfzombie★gmail.com
※連絡の際は★を@に変えてお願いします。
その他確認事項
※プレゼント贈呈は、受付期限内に連絡があった場合に限ります。
※プレゼント贈呈は、再捕1回目の方に限ります。
※プレゼント贈呈は、捕獲方法が釣りの場合に限ります。
※このプレゼント企画は、予告なく内容の変更や中止になる場合がありますのでご了承ください。
識別番号と再捕記念プレゼント一覧
タグ番号 | 魚種 | 放流場所 | 再捕記念プレゼント | 受付期限 | 再捕状況 |
189984 | マルスズキ | 静岡サーフ | ペンション無料宿泊(一泊分)・SURF-ZOMBIEシャツ | 〜2022年12月31日 | ー |
189985 | ヒラメ | 静岡サーフ | RicordoDeto90・SURF-ZOMBIEシャツ | 〜2022年12月31日 | 済 |
189986 | ヒラメ | 静岡サーフ | 〜2022年12月31日 | ー | |
189987 | ヒラメ | 静岡サーフ | JacksonSTSLS-9062L+・SURF-ZOMBIEシャツ | 〜2022年12月31日 | ー |
※189985のヒラメが2021.12.21付で再捕され、先着の再捕者の方にRicordoDeto90が贈呈されることになりましたので、189986のヒラメのプレゼントはTシャツのみになります。
紹介動画
・六畳一間の狼
・釣りジャック
・現場の杉浦です!!!
まとめ
私はこのタグ&リリースを今年から始めました。
活動の動機ですが、釣り仲間が年に数回、ヒラメの稚魚放流活動をしてくれており、自分もアングラーとして「釣り」のために何かできないかと思っていた時に、この活動あるのを思い出し参加するに至りました。
このタグ&リリースについて深堀していくと、静岡県におけるタグ&リリースや、自分が好きなサーフフィッシングのメインターゲットであるヒラメなどのタグ放流がスズキなどに比べ非常に少ないことがわかります。
(※オオニベに関して言えば、宮崎を始めサーフで非常に人気魚種に関わらず、全魚種中最も少ない放流数2、再捕0です。JGFAタグ&リリースプログラムの長い歴史の中でたった2匹…ちなみに今年私は3匹のオオニベを標識放流したのでその数を越えてしまいました。)
遠州サーフの地元釣り師の方に話を聞くと10年以上前はヒラメは簡単に釣れたようで、昔と比べると今は本当に釣りにくくなっているとのことです。
このままで行くと、全く釣れなくなってしまう未来が来てしまうかもしれません。
私一人では微々たるものかもしれませんが、周りのアングラーの協力もいただき、継続して活動していくことで「いい釣り」へ繋がっていくかもしれません。
さらに言えば、静岡県で釣れた魚(ヒラメやヒラスズキ、オオニベなど)がどのような成長、分布、移動などをしていくのか個人的にも非常に興味があります。
そしてなにより、いつも「また会おう」と言ってリリースしている魚と本当に巡り合う日がくるかもしれません。
座布団ヒラメやショアレッド、オオニベを釣りあげることもサーフの夢ですが、標識魚に再び巡り合うこともそれに勝るとも劣らない夢だと思っています。
この記事は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。