ある日の夕方にサーフへ釣行してきたのですが、シャローエリアにベイトが溜まっており、小型のヒラスズキが狂ったように追いかけまわす現場に出くわしてしまいました。
波間には数多くのヒラスズキが見え、興奮を抑えつつシャローレンジのルアーを投げ続けます…
しかし、まったく反応してくれません…
ベイト量が多すぎる・サイズ感なのか、いつものような攻め方だと反応してくれないようでした。
しかし、最近お気に入りのルアー・メタルシャルダス、そのシリーズの中の最小モデルである「8g」を投入したところ、あれだけ反応してくれなかったヒラスズキがヒット!その後も連発させることができました。
この記事では、その時の状況やヒットルアーなどについて記します。
海況
シャローなエリアということでどのくらいの水深かと言うと、低くて30~40cm、高くて70cmもないような場所。
しかし、砂ヒラナブラは今までサーフで見てきた中でも最大で、横20mから沖60~70mの範囲の中で何度も発生。時間に関しても1時間以上にわたりナブラが発生し続けていました。
このフィールドは沖に瀬が延びている特徴的な地形で、右や左から波が当たり、サラシも定期的に発生しています。サラシが発生した時が最もナブラが立っていたと思いますが、手前だろうが・沖だろうが、サラシがあろうが・なかろうがナブラは発生はしていました。
そして、見るからにベイトは小さいものでした。
あとからわかったのですが、ベイトはカタクチの幼魚とシラスでした。
★★
マイクロベイト・シャロー 砂ヒラ攻略
タックル
タックルはいつもの。
【ロッド 】SHIMANO EXSENCE ∞ S1000M/RF
【リール 】SHIMANO 18STELLA 4000XG
【ライン 】VARIVAS Avani Jigging 10×10 Max Power PE X8 #0.8 300m
【リーダー】VARIVAS Seabass Shock Leader Nylon 16LB.
【補足】
PE+リーダー ⇒ SCノット
リーダー+LURE SNAP STRONG #0 ⇒ イモムシノット
ちなみに、最初に付けていたルアーはカゲロウ100F(潜航レンジ~60cm)。
ミノーでレンジの調整していくも…
カゲロウ100Fは以前の記事
ここでも書いたように遠州サーフの砂ヒラ攻略では欠かせないシャローランナーミノーだと思っているのですが、このフィールドでも残念ながらレンジが深すぎて、底をずってしまいます。
そこで次に使用したのはタックルハウス・TKLM9/11。レンジは~40cm。
以前にもこれでヒラスズキを釣っています。
早速使用すると場所によってはボトムと接触するところはありますが、ルアーを引いてくることができました。…が、反応は得られず…
これ以上の上のレンジのミノーというと、次はシマノ・シャローアサシン99F、BlueBlue・ガボッツ90くらいなのですが、これらミノーでも反応を得ることができませんでした。
メッキ用に持っていたメタルシャルダス「8g」
ボックスを漁りながら「小さいワームでも投げるか」と思案していると、メッキ用に入れていたメタルシャルダス8gが目に入りました。
メタルシャルダスに関しては下の記事で書いているように、引き抵抗・レンジキープ・ボディが不動安定などの理由から最近気に入っているルアーです。
記事では15gでヒラメを連発したという記事なのですが、8gではまだ釣ったことはありません。ただ、最近はメッキナブラも多いのでその対策でボックスに入れておきました。
15gよりもボディが小さく、この浅場で上のレンジをよりゆっくり引くことができます。
そしてブレードが群れを演出してくれることを期待して使用することに…
状況一変、ヒラスズキ連発!!
キャストし着水後、直ぐにリーディングを開始します。
シャローということで少し早めに巻いていましたが、水から飛び出さずに水面化10cmを安定して泳いでくれます(後で試してみましたが、飛び出させるにはかなり高速で巻く必要があるくらいです)。
試し投げではいい感触なので、次は狙ってみます。
サラシが出来たタイミングで波の奥に投げ込み、着水と共に巻き始めます。
するとすぐに反応を得ます。サラシの下で引ったくるようなバイト!
フッキングすると重さは軽いですが、よく暴れます。
上がってきたのは、ヒラスズキ!
サイズは30cmもないくらいなので、俗に言うヒラセイゴでした。
やはりこのくらいのサイズのチビヒラがほとんどのようです。
ただ、よく引いて楽しませてくれました。
ベイト・ヒラスズキが乱れ泳ぐこの状況、散々ルアーを投げ込んで反応が得られませんでしたが、メタルシャルダス8gに変えてわずか数投後の出来事でした。
やっぱりこのルアーは、ヒラメ・マゴチに関わらずヒラスズキも釣れます。
ちなみに同じレンジになるようにただ一定に巻いていっただけです。
ミノーと異なり、ジグなので波の影響を受けづらく安定して水面下を泳いでくれます。
そして、そのブレードの集魚力でたくさんのベイトがいる中でもサラシの下、ヒラスズキが喰いついてきてくれました。
↓ヒットシーン
この後、さらに同サイズを掛けますが、即バラし…
その後から暗くなってきてベイトが抜け終了しました。
この感じでは明日の夕方も良さそうなので、次の日も連続で入ることにしました。
翌日、一投目から…
早速、次の日の夕方もサーフへ入ってみます。
そして、今日は昨日ほどではないですが、ヒラスズキが乱舞しています。
ルアーはもちろん、メタルシャルダス8g。
サラシができたタイミングでキャストし、巻いてくると、一投目からヒット!
昨日よりもいいサイズで、よく暴れます。
上がってきたのは、ヒラスズキ!40cmくらいでした!
昨日のようにパターンがわかっていたとはいえできすぎでした!
さらに、この後も続けると、昨日のミノーを投げていた時とは異なり、バイト数がすごいです。かなり小さい20cm以下がアベレージなようで、ショートバイトや掛かってもすぐにバレたり、先にダツに喰いつかれてしまったりしますが、サーフでこれだけバイトがあると本当に面白いです。
最終的に、最初に釣ったヒラと同じくらいのサイズを釣ってその日は終了しました。
ちなみに最後のヒラスズキは、サラシよりも向こう側に投げてしまいましたが、巻いてきてサラシの下に入った瞬間に喰いついてきました。
↓2匹のヒットシーン
使用したルアー(メタルシャルダス)について
全長 | 40mm(ボディ) |
---|---|
重量 | 8g |
レンジ | Free |
アクション | ブレード(#1.5コロラド) |
指定フックサイズ | フロント#12・リア#12 |
メタルシャルダスは良く飛んで、立ち上がりも良く、動かないボディ・しっかりとした引き抵抗によりルアーの存在を把握でき、レンジキープして、ブレードでハイアピール、加えてフォールも良い、遠距離・近距離関わらず使える凄いルアーです。
詳しくは以前の記事をご覧いただければと思います。

メタルシャルダス、非常に気に入っていますが、8gに関しては注意する点があります。
15gのフックサイズは#8で、これであればサーフで一般的に釣ることができる魚種(ヒラメ・ヒラスズキなど)は問題ないでしょう(ドラグをちゃんと使用した上で)。
しかし、8gに関しては#12というサイズでかなり小さいです。
今回釣ったヒラスズキは40cmくらいでしたが、やはり針が伸ばされてしまいました。
これ以上のサイズ、50cmオーバーになれば伸ばされる可能性はグンっと上がると思います。
そのため、フックサイズを#8、#10にしてみて試したことがあります。

とりあえず現在は、硬いと評判のがまかつの「TREBLE SpMH」の#12、14のフックを使用しています(純正フック#12のサイズは、がまかつで言うと#14の方が近そうでした)。
まだ、大きなサイズを釣っていないのでどうなるかわかりませんが、今後試してどうなるか確認したいと思います。
まとめ
なかなかサーフでお目にかかれない程のヒラスズキの乱舞。
大量のマイクロベイトのせいかミノーには全く反応してくれませんでした。
しかし、メタルシャルダス8gのサイズ感・レンジキープ力・ブレードの集魚力が半端なく、この難しい状況をいとも簡単に打破してくれました。
これまで、遠州サーフの砂ヒラ攻略にはメガバス・カゲロウ100Fを筆頭に、ワームなども駆使しつつ攻めていましたが、さらに信頼に足る新たな武器が加わりました。
今後の砂ヒラ攻略が楽しみです。
この記事は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。