前回のヒラメの記事、
に書いたように、抜群の地形を持つサーフにおいてヒラメを釣ることができました。
その後、沖にできた低気圧の接近により雨が降り、爆風そして荒波のサーフへと変貌しました。しかし、こんな時によく釣れる魚がいます。荒れた海をものともせず泳ぐ白銀の姿は、荒磯では王者とも評される魚・ヒラスズキ。
今回は海の状況から遠州サーフでヒラメでなくヒラスズキ(砂ヒラ)狙いで釣行しました。
ヒラスズキ、そして砂ヒラとは
日本で釣ることができるスズキは主に三種類で、マルスズキ、タイリクスズキ、そして今回のヒラスズキに分類されます。
他のスズキに比べ体高が高く尾びれの付け根が太いのが特徴で、外洋の岩礁帯を好んで生息し荒波の中を泳ぎきる強力なパワー持っています。荒磯の王者とも称されるヒラスズキですが、サーフでも釣ることができ、荒磯で釣るヒラスズキ(磯ヒラ)に対し砂ヒラと言われています。磯ヒラを釣る時はサラシを狙えという言葉があるように、波が崩れ真っ白に泡立つサラシの下をフィーディンポイントとしています。
それは砂ヒラも同様で、サラシが立つ時砂ヒラが釣れる確率は上がります。
海況と地形
当時沖にできた低気圧の影響で、予報では雨そして爆風、荒波でした。
しかし、地形の関係でサラシが綺麗に発生し、ベイトも確認できたサーフがあったのでヒラスズキ狙いで釣行することにしました。
そのサーフの大まかな地形は以下のような感じ。岸側は中央が尖っており、その沖には浅くなった場所があり、沖からくる波がそれにぶつかることでサラシが広範囲でできていました。
ヒラスズキ降臨
当日の状況
釣行開始6時の時点で、気象庁のデータによると降水量7.5mm、風速10.0m/s(北東)でした。これは端的に言うと、雨は土砂降り、爆風が左斜め後ろから吹いている状況…
波高についても2m前後の荒波で波足も長く、まさに地獄のような光景が広がっていました。当然こんなサーフには管理人以外に誰もいるはずなく…
投げるのはあのルアー
管理人は遠州サーフの砂ヒラ攻略にMegabassのカゲロウ100Fをよく使用していますが、さすがに今回は風や波、流れも強すぎて上手くルアーを流せず、さらに、サーフの割りにはサラシも厚くレンジが足りていないようでした。
そこで、先日うねりのあるサーフでもよく潜り、安定して泳ぐヒラメを引き出してくれたサイレントアサシン120Fでヒラスズキを狙うことに…(ちなみにフラッシュブーストタイプです)。サイレントアサシン120Fはレンジ30~100cm、水噛みが非常によく、即潜航しうねりのある中浮き上がることなく安定して泳いでくれます。
潮は左から右に流れており、一度岸に登った海水が右に流れ落ち、その勢いで沖に向かって払い出していました。左側では特に魚からの反応はなく右側の払い出しでルアーを通すことに…土砂降りの雨と爆風、そして強烈な波が足元を流れていく過酷な状況…ほんの一瞬、こんなとこで俺は何してるんだろう…という考えが頭をよぎりましたが、頑張って攻め続けました。
波が崩れサラシが発生したタイミングを狙ってキャスト。波のピークの奥側に着水させ、爆風で発生したラインの糸ふけを高速で巻き取り、すぐにロッドを下にしゃくってルアーに水を噛ませ急速潜航させます。ローリングアクションを感じながら低速で巻き続けていくと、早い段階で岸から10mの地点でひったくるようなバイト!
波足も長く引き波に数回魚を持ってかれましたが、がっちりとフックが掛かっておりランディング成功!上がってきたのは50cmオーバーのヒラスズキでした!!
その後も連続ヒット!
この後も引き続きサイレントアサシン120Fで攻めていきますが、同じ右サイドで立て続けにヒット!さらに一匹追加し、過酷なサーフで3匹のヒラスズキを釣ることができました。
【余談】さらに後日…
低気圧が過ぎ去り、嘘ように穏やかな海に戻った遠州サーフ。
夕方からヒラメ狙いで釣行しましたが反応なく、ヒラスズキにチェンジ…あまりに穏やか過ぎてほとんどサラシはありません。
暗くなり月明かりの下、波打ち際にできたわずかな白波の上を漂わせるように、サイレントアサシン120を引いていると水の中からヒラスズキが飛び出してきました!ルアーが泳いでるというより、ほぼ浮かんでた所を捕食…これがフラッシュブーストの威力でしょうか?
使用したフローティングミノーのスペック
SHIMANO サイレントアサシン120F(フラッシュブースト)
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全長 | 120mm |
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重量 | 19g |
レンジ | 30~100cm |
アクション | 低速:タイトローリング 中・高速:ワイドウォブンロール |
指定フックサイズ | #4×2 |
水中映像を見るとワイドなウォブンロールですが、低速だとコンパクトでしっかりとしたロールアクション、カラーの明滅が際立ちます。
飛距離もさすがのサイレントアサシン。フローティングミノーではトップクラスの飛距離です。そして、129Fよりもロングなリップ形状により水噛みが非常に良く、うねりでも即潜航し引き抵抗も心地良いです。今回の時化の海でも魚を引き出してくれました。
まとめ
前回のヒラメの時よりもさらに過酷な状況でしたが、サイレントアサシン120Fにより荒れた海からヒラスズキ3匹を引き出すことができました。
この後、低気圧によってサーフの地形も崩れてしまったのですが、厳しい時期にヒラメ~ヒラスズキと楽しい釣りをすることができました。
また、引き続きサーフで釣行していこうと思います。
今回の記事は以上になります。
ご精読ありがとうございました。