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【前編】サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州 ~狙うきっかけから決意~

サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州 ①
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昨年のことですが、管理人はサーフアングラーの夢の一つ、怪魚オオニベを釣ることができました。
一昨年までは名前くらいは聞いたことはある程度…まさか自分が釣ることになるとは露にも思わず…これまでひたすらに遠州サーフに通い、竿を振り続けたかいがありました。
今回は、オオニベ狙いのきっかけから、釣り上げるまでの経緯を記事として残したいと思います。

オオニベを知る

サーフの怪魚『オオニベ』

オオニベは、スズキ目に属するニベ科の中でも成長すると体長は1mを優に超え、重量も30kgを超える、サーフから狙うことができる魚としては最大級の魚種。
日本三大怪魚と称されるアカメ、イトウそしてビワコオオナマズに次ぐ怪魚として知られ、宮崎が有名でありオオニベの聖地とされています(画像引用:TSURI HACK)。

当時の管理人は「サーフでなんかやたらデカい魚が釣れることがあるらしい」くらいの認識で、オオニベという魚について特に深く知ろうとも思いませんでした。

しかし、この魚がいかに多くのアングラーを魅了しているか…それをとある番組で知ることになりました…

NHK・ドキュメント72時間『宮崎 ナゾの巨大魚を追え!』

2020年1月31日、その日は翌日早朝静岡サーフでブリ狙いのための準備をし、もう寝ようとしていたところでした。しかし、たまたまテレビをつけたところ、放映していたのがこの番組、

サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州

NHK『ドキュメント72時間』

ファミレス、空港、居酒屋…。毎回、ひとつの現場にカメラを据え、そこで起きる様々な人間模様を72時間にわたって定点観測するドキュメンタリー番組。偶然出会った人たちの話に耳を傾け、“今”という時代を切り取ります。

参照・引用:ドキュメント72時間 – NHK

管理人もこの番組が好きでたまに見ていましたが、今回の舞台はなんとサーフ…
しかも、タイトルが「ナゾの巨大魚を追え!」とサーフアングラーとしてはとてつもなくそそられる内容でした。でも明日は朝早いし、録画して明日見るかとも思いましたが、気になってしまい…そのまま生で見ることに…(翌日の釣行は寝ずに行くことにしました笑)。

ドキュメント72時間 「宮崎 ナゾの巨大魚を追え!」(2021年1月31日放送)

サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州国内有数のサーフィンスポットとして知られる宮崎・石崎浜。1月、全国から大勢の釣り人が集まってくる。彼らのねらいは「オオニベ」。大きなものでは体長1mを超える“巨大魚”だ。冬になると、小魚を求めて浅瀬にやってくるため、浜辺からでも釣り上げることができるという。しかし、ヒットの確率はごくわずか。人々は「宝くじに当たるようなもの」と口をそろえる。正月早々、巨大魚を追って奮闘する釣り人たちに密着。

引用:NHKオンデマンド

結果、本当に面白い内容でした。全国から夢を求めて年末年始にアングラー達が集い、その中で色々な人間模様が垣間見え、そして最後には、周りのアングラー達協力のもと遂に…

もし見逃した方はNHKオンデマンド(有料)で観ることができます。

また、この時にプロアングラーヒデはやしさんの存在を知り、このことが後の釣れる魚に繋がることになりますが、この時点では遠い宮崎県での話…自分とは無縁の世界の魚と思っていました

オオニベ狙いのきっかけ

200mのラインが…

それは2020年春ヒラメシーズンに起こりました。
いくつかのサーフを調査し良い地形の場所を発見したので、後日改めて朝まずめ入ってみました。すると、日が昇り大分明るくなったタイミングで、たくさんのカタクチイワシが水面を乱舞し始めました…!サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州当時、デュエルのハードコア モンスターショット95を使用しており、表層~下層を通してもフィッシュイーターからの反応はなくベイトが引っかかってしまうため、軽くずるくらい底スレスレでルアーを通してみることに…

ちなみにタックルセッティングは以下。

【ロッド 】SHIMANO NESSA CI4+ S100MH+
【リール 】SHIMANO 18STELLA C5000XG
【ライン 】Y.G.K XBRAID UPGRADE X8 #2(40lb)200m
(下糸:安価なナイロンライン#4(16lb))
【リーダー】VARIVAS SEABASS SHOCK LEADER NYLON 30LB.
【ルアー 】DUEL HARDCORE MONSTERSHOT95
【フック 】OWNER C’ultiva STX-45 #3
【補足】
下糸+PE   ⇒ 電車結び
PE+リーダー ⇒ SCノット
リーダー+コンビリング(JUMPRISE)#3 ⇒ イモムシノット

モンスターショットの着水地点が約100m程、ボトムを取り底を軽くずりながら10m程巻くと、抑え込むようなバイト…!強ロッド、強ラインシステムのため全力でフッキング!
直後、ロッドが固定維持できないほどの強烈な首振りが始まりました。

フッキング時は手元ドラグ2.0kg(ドラグチェッカー使用)で設定していたのですが、さすがにこのままだと切れると思い、ドラグを1.5kg程度まで落としたところ、沖にノンストップで突っ走っていきました。ぶち曲がるロッド、初めて聞く唸るようなドラグ音が響きます。

この時点で、いつも釣るフラットなどの魚と異なることはわかりましたが、これまでの釣り人生で初めての経験「なんだコレ…やば…どうすれば…」軽いパニック状態
ちなみに朝まずめはとっくに過ぎている時間だったので、近くには誰もいません。

90m地点で掛けたのでPEライン残り110mですが、全く止まる様子がなくライン残量はみるみる減っていきます。このままでは結束強度が弱い結びで結束した下糸にまで到達してしまうのでPEが残り10m程になったら勝負することを決めました。

しかし、ここで更なる失敗が…

サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州高速で回転するスプールのラインと下糸を確認しようとしたのですが、PEは単色のグリーン、そして下糸のナイロンもグリーン…同系統の色で、PEの残量の推測がわかりづらい…

さらに、ライン残量予測が不安のまま勝負を掛けるためにドラグノブに手を乗せました。
するとドラグノブが熱いっ…!高速で回転し続けたせいでかなり熱を帯びていました…

「こんな熱だとPE切れるんじゃ…」という不安も追加されました…

そして、大体の予測でPE残り10mでドラグを締めました…
最初に魚を掛けた直後のように激しく首振りが始まり、ロッドが激しく振られます
….わずか数秒程度だったでしょうか、バツンっとラインがぶち切られました…

ラインを回収するとリーダーから切られていました…
千載一遇とも言える人生でも出るか出ないか…そんな魚をバラシてしまいました
誰もいないサーフで一人、膝から崩れ落ちました(リアルカイジのぐにゃあ状態…)

脳裏に宿るのは、
なんで下糸の結束を電車結びにしたのか?
なぜ下糸とPEラインの色を同じにしたのか?
なぜドラグを冷やすため水を持っていなかったのか?
もっとうまいファイトの方法があったのではないか?

後悔の念だけがぐるぐると頭を巡ります。
しかし、バラしたのは事実。ただ今の自分には過ぎた魚だっただけと言い聞かせ、現場を後にしました…サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州この時には実はオオニベという単語は全く頭になく、ただ漠然とブリ系のデカい魚がかかったと思っていました。しかし、釣り具屋の店員さんにこのことを話すと、それはオオニベの可能性があること、遠州サーフでも近年オオニベが釣れ初めているということを教えられました。

更なる事件

そして、この約一か月後、同じサーフで事件に出くわします。
その様子の動画がコレです。

当時、海況・地形が非常に良く、ベイトも入っているようでした。
実は前日すでに管理人がそのサーフに入っており、いいサイズのヒラメを釣ることができました。この状況ならば明日も出そうということで連日入ることにしていました。

当日には、YouTuberの六畳一間さんと釣りジャックさんも撮影のためサーフに入っており早速マゴチやショゴを釣り上げていました。

そして六畳のSUUさんが入った場所、沖に右から左に背ができておりその左端の横を岸からの払い出しが通っていたと記憶していまが、ジグの巻きの途中に巨大魚がヒット。
竿がぶち曲がり、スプールからラインが放出されます。猛烈なファーストランを耐えますが、右にどんどん走られていきます。その移動距離200m程でしょうか。
実は右側には大きな払い出しがあり、そこまでに勝負を決めたかったですが最終的にその払い出しに乗ってしまいラインキャパが足りず…下糸とPEの結束部分で残念ながら切れてしまいました…サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州

残念ながら魚を釣り上げることはできませんでしたが、これまで他人の魚でこんなに胸が熱く、そして悔しい思いは初めてでした。それはおそらく現場に立ち会ったアングラー全員が思ったのではないでしょうか。サーフの夢の片鱗を見せてくれた貴重な動画だと思います。

本気でオオニベを狙うことに

管理人のバラした魚については周りからは「どうせエイだ」「それはサメだよ」という声もありました。この動画の魚も同じようなことを言われていました。
確かに釣り上げていない以上、オオニベとは証明できないし、本当にエイやサメ等の魚かもしれません。

しかし、遠州サーフにおいて近年オオニベが実際に釣れているのは事実であり、可能性はゼロではありません。

短期間で2度も巨大魚に遭遇し、悔しい思いをしました。この悔しさがずっと身体にまとわりついています…こんな状態ではとても生きていけません。
だから、今まで自分には無関係な魚だと思っていましたが、この遠州サーフでオオニベを本気で狙うことを決心しました。

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サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州 ②
【後編】サーフの怪魚『オオニベ』が釣れた話 in遠州 ~準備から、釣り上げるまで~前回、謎の巨大魚のバラしからオオニベを本気で狙うことを決意ッ...!この記事では遠州灘サーフでオオニベを釣り上げるための準備から実際のキャッチまでを書きました。記事の中には実際のタックルやルアー、狙うべきポイントや釣り方、心構えなどを簡単にですが解説しています。【後編】...